COLUMNコラム
 

          
第52回 (2003年3月22日)
「あまりに疲れすぎた小旅行」



2003年3月22日  ●1ー3 鹿島アントラーズ(カシマ)


  実にくたびれた。カシマの試合を電車でいくほどくたびれることはない。
私は行きも帰りも東浦和ー新松戸ー我孫子ー成田ー鹿島神宮のルートを
利用したが、行きで3時間半、帰りで4時間半はかかっている。
それも、行きは朝の10時過ぎに出たのでそんなに混乱に巻き込まれなかったが、
帰りはヒドかった。鹿島神宮駅では40分もまたされたのもコタえた。
アントラーズの試合の時くらいガンガン特別列車でも出してくれてもいいのに、
いつもと同じダイヤの上に、乗り降りで時間がかかるためか、
かえって遅れ気味になってしまうのだから困る。もう、電車でクタクタだよ。 

 帰り、鹿島神宮駅から佐原まで行かず、その一つ前の香取駅で乗り換えた。
お陰で、ずっと座ったまま成田まで行けたのはラッキーだったが。
カシマスタジアムに到着したのが1時半ころだったが、またそこでくたびれた。
サポーター席に行ったら、もう席がない。
空いてるところにはみんな何かが置いてあって「席取り」がすんでいる。
2階席に行こうとしたら、なぜか、シャットアウトされてもいる。
まいったなァ、まさか試合開始2時間前でこんなに混んでるとは
思わなかったのになァ。
どこかないかと、10分くらいウロウロしていたら、知り合いの 
某大手出版社のOさんと出会って「席ひとつくらいなら、何とかなります」
とわざわざ別の人のためにとっいた席を譲ってくれた。ありがたい!
でも、寒かった。特に猛烈に尻が寒かった。

 私には痔の病があるので、ずっと座っていたら、これはツラい。
ところが、幸か不幸か、レッズ・サポーターがいっばい集まっているため、
一階席のサポーターズシートはすべて立ってレッズの応援をしている人たち
ばかりで、座ったままでは試合は見られせない。
いつもは座りっぱなしの私も、試合中、ずっと立っての観戦だったので、
尻の冷えはあまり感じないですんだ。 
ただ、終わった後、やり慣れてないから、少し足が疲れる。
その後、電車の列にならんだりもしたから、きょうは疲れることばかりだ。
試合も疲れる試合だった。

 開始前、いきなり「君が代」で西城秀樹だからな。
あの、妙に粘っこい歌声を聴いて、どうも場違いな脱力感を感じたのは
私だけだろうか?
山田も、役に立つんだか立たないんだか。
もっと思い切って上がれよ、とハラを立てたと思ったら、
突然、ワールドクラスのシュートを決めたりして、あまりにもムラがありすぎる。

 後半のしばらくはレッズも押せ押せではあったものの、総体的には、 
地力はアントラーズのが上なのがミエミエだったし。
ディフェンスもおっかないな。ゼリッチはいったいどうなってんだよ! 
いくらなんでも新人の小林がいきなりリーグ戦のスタートで守備の要
というのは荷が重い。左右からクロスをあげられると、ビクビクしちゃう。
小林のパスも、相手にとられそうでこれもビクビクもんだ。
自慢だったはずの破壊力満点の攻撃陣もエジムンド抜きで、
相手のゴール前でもパスばっかりでなかなかシュート打たなかったり。
立ってるのに尻がムズムズするシーンが続出だった。
力が入る分、期待がはずれるとガクッといくんだよな。
これで無得点試合が続いたらたまんないが、
とりあえず1点入ったから、ちっとは  救われたといえるか。
カシマでの試合は、疲れる。
去年の10月と今回、連続して見に行った結論はそれだ。




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山中 伊知郎(ヤマナカ・イチロウ)
昭和29年、東京生まれ。
早稲田大学法学部卒。
18歳からハゲはじめ、頭を剃る。
「スケバン刑事」の脚本家、テレビ番組の構成作家などを転々とした後、
フリーライターに。
関根 勉率いる劇団「カンコンキンシアター」の一員でもある。

TBSラジオ
「永六輔の土曜ワイド」にもレギュラー出演中。

主な著書
「関根 勤は天才なのだ」(風塵社)
「浦和レッズ至上主義」(風塵社)
「チョットいい犯罪」(図書新聞)
「頭髪のすべてがわかる本」(日本実業出版)

浦和市民であり、もちろん熱狂的浦和レッズファン。

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