COLUMNコラム
 

          
第36回 (2002年7月21日)
「元気の無い札幌」


■7月20日○2v−1 対コンサドーレ札幌(国立)

 チームの勢いのなさというのは、
試合の始まる前、サポーターの応援を見ているだけで何となくわかる。
コンサドーレ、どうしちゃったんだろ。
本拠地が遠いから、人の集まりが少ないのは仕方ない。
だが、ひとりひとりの熱気が、どうも伝わってこないのだ。

忘れもしない2年前、ともにJ2で闘った時、
そのあまりの迫力に完全にレッズ・サポーターが押されていたのを鮮烈に思い出す。
駒場の、ほんの狭いアウエー・サポーター席にいながら、
何十倍ものレッズ・サポーターを相手にして、
声といい、アクションといい、一歩も引かないかったのだから。
 岡田監督が去ったのが、ずっと尾を引いているのだろうか?
柱谷監督があっさりクビを切られたことへの反発があるのだろうか?
よくわからない。わからないが、試合内容以上に、
この元気のないコンサドーレ・サポーターのことが気にかかった。
実は、ウチの女房の実家が札幌なので、私にとっても、我が家にとっても、
レッズの次に気にかかるチームがコンサドーレなのだ。

試合そのものは、昨今の大相撲にも似て、かったるい、退屈な展開。
いきなり小倉に決められたゴールだって、
W杯を見た日本のサポーターからすれば、
まるでスローモーションで動いていたんじゃないかと思うほどのんびりして、
スピード感のかけらもない。

エメルソンだけだな。彼だけか違うレベルのサッカーをしている。
また、それが客席の誰にでもわかってしまうのだから、これはあまりいいことじゃない。
かつてレッズで、小野だけが違うレベルで動いていたのに、あまりにそれが続くうちに、
だんだん小野が下のレベルに合わせるようになって、彼が「ヘタ」になっていった。
エメルソンが、同じ道をたどって「ヘタ」になっていくのが心配だ。

とにかく次の試合、エメルソンが出られないのなら、田中先発だな。
血を変えていかないと。
どうも、今年のレッズを見ていると血が少しづつ澱んできてる感じで、
田中でも平川でも、可能性のある選手をどんどん投入していかなきゃ、
エメルソンだけしか得点できないイビツなチームになってしまう。
 
それにしても、レッズ・コンサドーレで2万8千か・・・。ちょっと寂しいな。
もっと上の順位同士で戦えば4万くらいにはなっただろうが。


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山中 伊知郎(ヤマナカ・イチロウ)
昭和29年、東京生まれ。
早稲田大学法学部卒。
18歳からハゲはじめ、頭を剃る。
「スケバン刑事」の脚本家、テレビ番組の構成作家などを転々とした後、
フリーライターに。
関根 勉率いる劇団「カンコンキンシアター」の一員でもある。

TBSラジオ
「永六輔の土曜ワイド」にもレギュラー出演中。

主な著書
「関根 勤は天才なのだ」(風塵社)
「浦和レッズ至上主義」(風塵社)
「チョットいい犯罪」(図書新聞)
「頭髪のすべてがわかる本」(日本実業出版)

浦和市民であり、もちろん熱狂的浦和レッズファン。

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