| COLUMN●コラム | ||||
|
|
|||
![]() |
|
|
|
第4回 (2000年12月25日) 「すべてウミは出し切った、かな!?」 ■西部はまだプロではなかった? また西野と西部だった。 あのふたりは凄く仲が悪いのだろうか? それとも、両方奥ゆかしい性格で、譲り合いの精神が強すぎるのだろうか? 11月19日の大ボーンヘッドで危うくレッズを J2地獄の淵に叩き落としそうになったこのコンビが、またまたやってくれた。 よく、魔のトライアングルだの、魔の惑星直列だのいろんなことをいうが、 このままではレッズにも「魔のセンターライン直列」神話が生まれてしまいそうだ。 室井が福永に替わって、西野がセンターバックに入ったあたりから、 妙に嫌な予感はしてたのだ。 それに、あの、「ついうっかり見逃しちゃった」といった感じで入った3点目で、 西部が明かにショックを受けていたこともあった。 私はいつものリーグ戦で座ってるスタンド席ではなく、 アウエー応援席に近いゴール裏の自由席で立って見ていたから、 後半はレッズのゴールを守る西部の後ろ姿がはっきり見える。 彼は3点目を取られたあたりから動きがおかしくなっていた。 思い切って前へ出るでもなく、 どんなシュートが来ても任せておけとゴール前でドシンと構えているわけでもなく。 かにも自信なさげに怯えている背中が見えた。 確かに3点目もヒドかった。 ワクの外を出るだろうと判断した西部のミスははっきりしていたし、 それを反省するのは当然だ。 しかし、瞬時に気分転換して、後に悔いを残さないのが一流のGKだろう。 ストレスを吹っ飛ばす一番の方法は声を出すことだ。 思い切り声を出しまくって前の選手たちに指示を与え、 合わせて前の選手たちに安心感も与える。 きっと西部は3点目の失点に動揺して、 そんな単純な、だが最も大切なこともやれなくなっていたのだろう。 ちょっと声を出していれば、西野との、あのとんでもない恥辱の失点はなかったろうに。 例としては失礼だが、つい盲導犬のことを思い出してしまった。 たとえどれほど飼い主と心が通じていても、普段ちゃんと働いていても、 たとえば街を歩いていて自動車のクラクションを鳴らされるような 突発的出来事でパニック状態に陥るような犬は盲導犬にはなれないという。 プロであるかどうかは、日常では決まらない。 突然、自分が危機に追い込まれた状態でどれだけ平静のままいられるかで決まる。 その意味では、4回戦の西部はプロではなかった。 ■不安なDF陣 フロンターレ戦では破綻がなく、安定していたDF陣だが、 どうやらあれはJ2陥落で気落ちしたフロンターレ側の攻撃が弱かっただけに過ぎなかったようだ。 相手がバリバリのJ1・セレッソ大阪になった途端、バリバリに破られてしまった。 室井、山田、西野の3バックは、J1の中ではあまりに迫力がない。 私の昔からの持論だが、まず「顔」に迫力がない。みんな優しい顔をし過ぎてる! アントラーズの秋田を見てください、 ああいう顔をしたオッサンが最低ひとりはいないと、ピシッとDFラインは締まらない。 特に西野、大学院でコンピュータの勉強でもやってそうな顔してちゃダメだ。 もっと顔に凄味が出ないと。 しばらく大日本プロレスにでも修業に行って、 どうすればコケ威しの凄い顔になれるかを修得してきてほしいくらいだ。 DFは力づくで相手のねじ伏せるのだから、街のチンピラはもちろん、 たとえ暴力団にからまれてもガンを飛ばしただけで相手が退散するくらいの怖さがなきゃ。 ツゥットももちろん必要だ。 ただ、それ以上に怖い顔の外国人DFの獲得は急務だ。 技術も大切だが、まず顔を選考基準の第一にセレクトしてほしい。 ピクン程度の顔では相手FWはビビらない。 ブッフバルト、ボリ、田口、この3人に負けない顔を連れてきてほしい。 とにかく、これが20世紀最後のレッズの試合になるのかと思うと、 悲しいやらハラが立つやらで、フラストレーション満杯状態だ。 (付記)同じ17日、浦和須原屋で「勝て!! 浦和レッズ」のサイン会をしましたところ、 とにかくたくさんの人に来ていただき、 10人くらいの方に「浦議、見てます」と声をかけられました。 本当に、本当に、ありがとうございます。 告知 私の書いた 「勝て! 浦和レッズ」(廣済堂出版) が現在発売中です。よろしく! 皆さんの感想が山中さんのモチベーションとなり次のコラムとなります。 是非とも感想は「山中伊知郎コラム感想掲示板」までお願いします。 (山中さんも見て、書き込みをしております) <無断転用・転載を禁じます>
|
|||||
●「山中伊知郎は語る レッズよ、勝て!」TOPへ
|
||||||