| COLUMN●コラム | ||||
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第14回 (2001年5月19日) 「池田学じゃダメなのか?」 ■5/19、対ガンバ大阪戦 私は思わず小学生時代の学校のソフトボール大会を思い出してしまった。 クラスの生徒を全員参加させようとすると、どうしてもセカンドとか、ライトとか、 あんまりボールが飛ばないところにヘタなコを置くでしょ。 それでときどきそっちの方にボールが飛んでしまうと、同じチームの連中は、 「ヤバい!」とつい目をふさいでしまう。 ソフトボールに限らず、誰にも似た経験はある。 だが、まさかプロのJリーグの試合を見つつ、 そんな経験を味わうとは想像もしなかったな。 井原と西野。おっかないよねェ。あそこにボールが行くたびにヒヤヒヤしちゃう。 しかもソフトボールのセカンドやライトみたいにあまりボールが 飛んでこないポジションではなく、 しょっちゅう飛んでくるサッカーのセンターバックなんだから、 ますます恐ろしい。 西野は、ようやく1点入って味方の攻撃陣が活気付いて来た後半、 その流れに水を差すようなオウンゴールぎりぎりのバックパスでサポーターの肝を冷やさせるし、 井原は井原で懲りずに何度相手に絶妙なパスを出したことか。 まさかあれだけのキャリアがあって、相手に倒されるのが怖いわけでもないだろうに、 ずっとビクビクしながらプレイしてる。 十分にパスする場所はあるはずなのに、すぐバックパスに逃れちゃうし、 ポーンと頭の上を抜かれたボールになかなか反応できないし。 しかも、あらかじめ相手の動きを予測しての第一歩が遅すぎる。 抜かれないように、後ろでずっと守ってるるのはいいとしても、 臨機応変に対応するんじゃなく、「不動」の姿勢で同じ場所に突っ立っているのだ。 ニーノ・ブーレに決められた2発は、どちらも、この「不動」の姿勢のスキを付かれたものだった。 ことに2点目のヘディングシュートは、ふたりの間のわずかな空間を、まさしく、 スコーン! と音が出そうなくらいキレイに抜かれてしまった。 同じDFでもきょうは山田、内舘は積極的に前に出て 攻撃参加しているシーンも目立っていただけに、 余計にセンターふたりの不安定ぶりが際立ってしまった。 1点決めたシーンだって、実質的にはアドリアーノの得点で、 ただ井原は偶然ボールに触れただけって感じだったしね。 はっきり言って、過去の栄光は問題ではない。 プロのプレーヤーは、現在だけがすべてなのだ。 ■ロボ、発進だぁー 三菱自工も大赤字でブッフバルト・クラスのいいDFを連れてくる 金銭的余裕はなさそうだから、現時点では、今いる選手を使いまわすしかないだろう。 池田学ではいけないのだろうか? あのガッチリとした体型は、ややスピードは遅いとしても、 真ん中にいるだけでそれなりの存在感があるではないか。 スラッと細長い西野、井原のふたりが並んでいるのを見ただけで、 私は哲学者・パスカルの有名な言葉を思い出してしまう。 「人間は所詮、弱い葦に過ぎない。しかし考える葦である」 あのヒョロヒョロとした感じがいかにも河原に生える葦そのものであり、 考え込み過ぎてなかなか思い切ったパスが出せないあたりは、 まさしく「考える葦」そのものだ。 よし、これからあの二人を「考える葦コンビ」と呼ぼう。 少なくとも、そのどちらかを杉か檜くらいの太さはある池田が入れば、 ある程度は力強さが加わるはずだ。 それに、顔を見る限りは、池田はあまり考え込みそうな感じはしないし。 岡野も復帰し、この試合だけ出場停止の小野は当然コンフェデ杯開けには 活躍してくれるだろうし、トゥットは相変わらず骨惜しみせずに動いて、 振り向きざまのシュートは鋭いし、 田中も相手が疲れた時のスーパーサブとしていい味出してる。 永井もいれば、福田、福永も控えてるから、攻撃陣はさし当たって心配はない。 「考える葦」を「考えない柳」くらいにすれば、もっと勝てるはずなのだ。 皆さんの感想が山中さんのモチベーションとなり次のコラムとなります。 是非とも感想は「山中伊知郎コラム感想掲示板」までお願いします。 (山中さんも見て、書き込みをしております) <無断転用・転載を禁じます>
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