| COLUMN●コラム | ||||
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第11回 (2001年4月29日) 「鹿島の応援は、好きだ」 ■国立決戦、対鹿島戦 試合そのものは、期待の大きさからいえば、やや物足りない感じだった。 久々の国立、久々のアントラーズ、久々の4万観衆、それだけ道具立てが揃えば、 レッズの選手たちがどれほど燃えてくれるかと思ったのもゲームが始まるまで。 いざスタートしてみれば、相変わらずボールをキープしたまま、 さてどこにパスしようかと迷うシーンもしばしばだったし、 いざ攻撃となっても、積極的に、冒険的に前に飛び出してくる選手が なかなかいないのもいつもと変わらず。 おかしいなァ。 かつて、たとえ他のチームとの試合では凡戦になっても、 ことアントラーズ戦となれば力一杯ガンガン攻撃を仕掛け、 勝敗はともかくエキサイト・シーン連続の熱戦になるのが常だったのに。 「相手に合わせて闘う」 のが特徴のレッズ、強豪・アントラーズが相手になると守りもそこそこに 果敢に前に出て行くケースが多かったんだけどな。 FWにトゥットが欠けていたのが響いたんだろうか? 福田は、どこか窮屈そうにプレイしていた。 2点は取ったものの、アントラーズ側も、まだ本調子でないのか、 もうひとつ、「さすが!」とウナる場面がなかった。 はっきり言って、消化不良。 ■サポーターの応援について で、話を一気にサポーターの応援のことに移す。 前回、私はここでFC東京の応援は嫌いだ、と書いて、 掲示板に賛否両論、意見をたくさんいただいたが、 あれをキッカケにいまだにずっと応援について考えている。 そして、きょう改めて感じた。 FC東京のこの前の応援を「イヤだな」と思ったのと同じくらいの強さで、 私はアントラーズの応援は「イイなァ」と思ったのだ。 自由席のチケットを買ったが、レッズ側がほぼ一杯でバックスタンドに回ったお陰で、 レッズ、アントラーズ両方のサポーター席がよく見渡せる場所にいた私。 レッズの、いつもの地鳴りのような応援のスゴさは当然として、 アントラーズの、試合中は、いや試合前から途切れることなく続くその声には、 心地よい清清しさがある。 まさしく両軍が今、死力を尽くしてあい闘う戦国絵巻の如しだ。 その応援姿勢がまた好きだ。彼らは、ただ力の限り鹿島アントラーズを応援し、 選手個々を応援し、「がんばれ」「がんばれ」と激励し続ける。 どんなに愚直に見えようとも、それをひたすら90分間、 まったく休まず、やり抜いてしまうのだ。 またかよ、聞き飽きた、といわずに、もう一度、書かしてほしい。 FC東京の応援には、その愚直なまでの清清しさがないのだ。 たとえば、試合中、両軍選手に 「どっちもヘタ!」 と批判がましい声をかける。 でも、私が考えるに、それは個人個人が飛ばすべき「野次」であって、 何十人、何百人もの人間が集団で発する「応援」ではない。 レッズのサポーターが放つ、「ゲットゴール! 福田」は、みんな心の底から、 本当に福田に点を入れてほしいと思っているから気持ちのいい応援になるのだ。 FC東京の「どっちもヘタ!」は、あの声を出した何十人、 あるいは何百人がみんな、本当にどっちの選手もヘタだと思ってたんだろうか? 単なる個人的野次を新しい応援のスタイルのように錯覚して、 それが一番オシャレなものだといい気になってるとしたら、やはり間違ってると私は思う。 アントラーズやレッズ型の、とにかく正攻法で押し続ける応援を、 古臭いイナカモノの芸のないスタイルと笑いたければ笑えば。 私はあれでいいと思う。 Jリーグ開幕以来の日本サッカーは東京ではない、 浦和や鹿島の、北関東のイナカモノが中心になって作り上げているのだから。 皆さんの感想が山中さんのモチベーションとなり次のコラムとなります。 是非とも感想は「山中伊知郎コラム感想掲示板」までお願いします。 (山中さんも見て、書き込みをしております) <無断転用・転載を禁じます>
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