![]()


9月から始まった下位リーグですが、4試合が終わり3勝1敗の成績です。
1節VS ルネッサンス熊本 6‐0の完勝でした。
熊本までの空路を使用した遠征と言うこともあり、選手たちも前日の移動から少し浮かれていた様です。
私は前日にシンポジウムがあり、当日朝一番の飛行機で熊本に入ったのですが、
私が会場に着くと選手の間にピーンと緊張の糸が・・・。
よっぽど怖がられている様ですね。
この試合では、千葉のU-15代表の中学3年伊藤と、武蔵丘短大卒のGK長島2名の新人がデビューしました。
二人のこれからの活躍に期待したいと思っています。
2節VS スペランツァ高槻 2−1の逆転勝利でした。
大宮サッカー場でのゲームと言うこともあり、選手たちもいつも以上に気持ちの入った戦いぶりでした。
観客こそまばらですが、やはりサッカー専用競技場、
私も現役時代の95年シーズンを思い出さずにはいられませんでしたね。
私は下位リーグに入った時点で、1月におこなわれる全日本選手権の為のチーム作りに着手してきたのですが、
この試合ではそれを試す良い機会になり、リベロを置いた3‐5‐2システムで試合をスタートさせました。
ただ相手には中盤に運動量の多いキープレイヤーがおり、
そこのボールに対してのプレッシャーがうまくかける事ができず、逆に苦戦を強いらることになってしまいました。
どこまで頑張れるか試してみたのですが、後半10分過ぎに失点してしまい膠着状態が続いたため、
DF一人をボランチとしてプレーさせたところ、すぐにその選手がスルーパスで同点弾を演出し、
高い位置でボールを取れるようになったことで逆転までも結びつける事ができました。
今回とても満足しているのが逆転勝ちした事ではなく、選手たちがゲームの中で、
システムの変更に対してうまく順応してくれたことです。
これは男子にも言える事なのですが、ゲームプランを立てていく中で、
臨機応変にチーム戦術に変化をもたらすのは、有効な戦術であるのはもちろん、
変化に対する柔軟な姿勢をチーム内に生み出すことにより、選手一人一人がプレーに理解を示し、
何よりも自信につなげることができる、そんな大きな意味があると私は考えています。
そう言った意味では今回は非常に中身の濃いゲームだったかもしれません。
3節 VS ジェフ市原レディース 5-2 の勝利でした。
レッズ練習場の大原グランドでのゲームでしたが、晴天に恵まれ多くの観客の皆さんにも来場して頂き、
感謝の気持ちでいっぱいです。
今日のゲームではここ数週間続けているトレーニング内容が、良くにつけ悪きにつけ影響を与えたものとなりました。残念ながらまだまだLリーグの中でも、『いけいけサッカー』すなわち、ミス待ちのサッカーと言われる、
後方からの放り込みを多用するチームが多く見受けられます。
そこで私はスピード・パワーが男子より劣る中で重要になってくる、繋ぐサッカーを目指しました。
指導者は自分に無いものを選手に要求する事が多いそうですが(笑)
繋ぐといっても闇雲にパスを多用するのではなく、いかに相手ゴールに有効に近づくかを目標に、
クサビのパスの重要性を説き、横への繋ぎの中での縦パス、これに多くの時間を費やしました。
このゲームでは最初どうしても『クサビを入れる』というイメージが強い為、受け手を探してしまいプレーが遅くなり、DFからFWへのロングボールでのクサビに頼らなくてはならず、攻撃が単純になりがちでした。
しかし途中からボランチの選手にまずボールを受けるよう指示すると、
チームに流れができDF→MFのクサビ・DF→FWのクサビ・MF→FWのクサビと、
多くのチャンスを組み立てる事ができるようになりました。
精度はまだまだ低いですが、目指しているモノは間違っていないと確信していますので、
時間をかけ1歩1歩前進あるのみです。
地元開催のゲームでは多くのボランティアの皆さんにお手伝いして頂き、
毎回思う存分ゲームに集中する事ができています。
ボールガールの高校生や記録係,アナウンスと、本当に有難うございます。選手に代わって感謝申し上げます。
4節VS清水第八 0−1で敗れました。
雨の降る中、スリッピーなグランドで思い通りのゲームができなかったのですが、
帰りのバスは非常に悔しい思いでいっぱいでした。
相手は日本代表選手の中盤とU-18代表のセンターフォワードを中心にゲームを組み立て、
どうにかその選手達にボールを繋いで突破口を見つけていく、それだけでした。
女子のサッカーではどうしてもお互いがミスをする場面が多く、そのミスをどうついていくかと、
逆にミスをどう減らしていくかが、勝敗を左右する大きなポイントとなっています。
ですから決してJリーグのように、力の差がはっきりスコアーに反映されません。
ベレーザなどは別格ですが、それ以外なら勝つ為のサッカーに徹する事も可能になってきます。
今日のゲームはそれを痛切に感じさせるものでした。
目先の勝利を追求するのか、それよりも高いレベルを追い求めるのか、非常に頭を悩ましています。
ただ私が思うに、女子のサッカー選手であってもJリーガーでも、うまくなりたいと言う気持ちは同じはずです。
うまくなった選手が、そしてチームが勝利と言うものを勝ち取る権利を有しているはずです。
勝利だけにとらわれることなく、個々の満足感、ハッピーな気持ちを持ち続けられるようなチームに、
我が浦和レイナスがなってくれるのがベストではないでしょうか。
「浦和レイナスオフィシャルホームページ」
皆さんの感想が田口さんのモチベーションとなり次のコラムとなります。
是非とも感想は「田口禎則コラム感想掲示板」までお願いします。
<無断転用・転載を禁じます>